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「浦霞蔵元見学研修 / 宮城峡蒸溜所見学研修」酒蔵・蒸溜所チーム

みなさん、昼間からこんばんは。SAKE HALLの高梨です。
先日25日に日帰り弾丸ツアーにて杜の都仙台にWHISKY-Sの手塚さんと
浦霞と宮城峡蒸溜所研修に行ってまいりました!
今回の研修は自分たちの目で見て、日ごろ皆様にお届けしているお酒の美味しさ、
楽しさをより多く、そして造り手の蔵元の想いを伝えられるべく行って参りました。


浦霞は享保九年(1724年)に酒造株を譲り受け創業致しました。
以来奥州一ノ宮であり、1000年以上の歴史を持つ
鹽竈神社の御神酒酒屋として酒を醸し現在に至っています。
浦霞は『本物の酒を丁寧に造って、丁寧に売る』という理念のもとに造られていますが、
研修に伺った際も皆様とても、温かく出迎えてくださいました。
私たちの会社も挨拶や礼儀を大切にしていますが、
ここで働く皆様もとても気持ちの良い挨拶や笑顔もとても印象的でした。
そしてなんといっても綺麗に整理整頓され、
古くて暗い蔵の中で作るなんてイメージは全然違います。


塩釜はお水が美味しく、何年か前に水道水でもペットボトルが
販売されるくらいの水源があります。
浦霞ではこの水源をろ過して日本酒造りに使用しているということで、
珍しく井戸から水源を取っていました。


伝統の木桶造りも復活させて、いろんな取り組みをしている蔵元でもありました。

この浦霞は先の東日本大震災で被災しており、蔵元も水没してしまいました。
次の写真の白い線まで水が浸水したそうです。


奥の麹室まですべて浸水し、蔵の漆喰の壁も崩れ落ちたそうです。
東日本大震災時の清酒醪(もろみ)から造った
本格焼酎に蔵王産青梅をつけた梅酒であり、
本商「再生」への願いがこめられている商品などもあり、
伝える想いをたくさん頂いて参りました。
杜氏 小野寺邦夫様、業部 萩原浩様 貴重な体験ありがとうございました!

そして海側から一路、山側の宮城峡まで小一時間。
海辺の寒さもしばれましたが、山の澄んだ寒さも厳しいものがありました!

ここではさすがWHISKY-S手塚さん、表情がいきいきしておりました。


宮城峡蒸溜所は景観にも大変配慮がなされており、
今では当たり前かもしれませんが昭和44年当時、
地中に電線などをすべて埋めたり、周りになじむ煉瓦つくり
隣の山まで取り入れた借景など見るにも素晴らしい蒸溜所です。


総務部顧問 岡島君夫様が通常の説明はさておき、
かなりマニアックな情報をおしえてくださいました。
樽の製法でまず30分。
カフェグレーンの蒸溜器の形はなぜ四角であるかで30分。


蒸溜釜の形状で30分。


通常30分のコースをゆっくり時間かけて説明頂きました。
こちらはここで話すとさらに長くなるので、
ぜひお店でグラスを傾けながら語り会いましょう!

最後はお待ちかねテイスティング


印象的だったのは竹鶴さんの言葉で「酒は人の心が映る酒」という言葉です。
浦霞でも「酒つくりは毎年毎年が一年生」という杜氏の言葉がありました。
私たちバーテンダーはこのように人と時間をかけたお酒と
そこにかける情熱を伝えていかなければと思いを新たにいたしました。