コラム Column

第7話【こちら編酒部】チェリーブロッサム-100年前のニッポンカクテル-

大正12年の話。
ちょうど関東大震災の年。
その年に横浜で後に伝説となるお店が誕生しました。
その店の名は、カフェ ド パリ
日本のBarの草分け的なお店。
震災後にいち早く立ち直り、
横浜の人々に安らぎと希望を与えたお店でもあります。

その店のマスターが
作成したカクテルが、
チェリーブロッサム。

このカクテルは後に海外の有名なカクテルブックに載ることなり、
日本を代表する世界的なスタンダードカクテルとなっていきます。

レシピは様々あるのですが、

チェリーブランデー
ブランデー
オレンジ キュラソー
レモンジュース
グレナデンシロップ

で作られるのが一般的です。
色合いは、桜の花の淡いピンク色というよりは、
透き通った深い赤色をしています。
桜花の可愛らしさというより、
冬を耐えて春に一気に咲き誇る桜の生命力をイメージしたようなカクテルです。
なので、味わいも甘酸っぱいけれども、
しっかりと飲み応えのあるものとなっています。

桜の季節に相応しいカクテル。
Barでは季節感のあるカクテルを頼んでみるのも、
ですね。

さぁ、今夜はBarでの開花も楽しみましょう。

NO COCKTAIL NO LIFE〜♪