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【孤独のぐるまん season1】 第1食『肉のわんこ蕎麦』

見澤
「うわ、これ懐かしいな。以前渋谷に行ったときのだ。
渋谷か……最近行ってないな。」

PCの写真整理をしていた見澤は、ふとあの店のことを思い出していた。
写真データの日付は2017年……大分前の話だ。そりゃ髪も長い訳だ。

3年も前……か。

───────

「焼肉?ははっ。あんたァ、随分と働き者だな。
わざわざ金払って、わざわざ自分で肉ゥ焼いて食うってんだからな。
……知りたくないかい?焼き立ての肉を、
待ってるだけで無限に食える場所を。
ああ、そうだ。
あんたは餌を待つ雛鳥みたいに待ってるだけで、
無限に肉が運ばれてくるんだ。」

とある情報筋からの夢みたいな店の紹介。
まさかそんな理想郷(ユートピア)がある訳ないと、
半信半疑で渋谷の人混みの中を見澤は歩いていた。

後に見澤がハマることになる、
正に無限肉を堪能できる『シュラスコ』。
渋谷ドンキホーテの並びにある『トゥッカーノ渋谷』で
見澤はシュラスコに出会った。
ts1

スタッフ
「店内をシュラスケーロ(シュラスコ職人)が廻りますので、
お肉が食べたい時はこのパネルを上に、
お休みしたいときはパネルを下にしてくださいね。」

見澤
「このパネルを上にしておくだけで、
無限に肉が運ばれてくるというのか。
ふっ、パネルを下げるなんてチキンな真似はしないからな。
とことん、喰らってやる……。」
ts2


シュラスケーロ
「よう、兄弟。早速食べるかい?サーロインだ。」

見澤
「特盛りで頼む。」

シュラスケーロ
「ほらよ。(鮮やかに肉を切り落とす」
ts3
見澤
「うぉ……本気で特盛りにしてくれるとはな……さぁ堪能するか。」

シュラスケーロ
「よぅ兄弟、今度は牛フィレだ。」

見澤
「おお、豪華な。」
ts5
シュラスケーロ
「よぅ兄弟。今度は豚バラだ。」

見澤
「豚肉もいいね。」

シュラスケーロ
「兄弟よ、今度は鶏ハツだぜ。」

見澤
「ホルモンまで!
至れり尽くせりだな。」

シュラスケーロ
「兄弟、ハラミだ。」
ts4
見澤
「お、おぅ……。」

シュラスケーロ
「兄弟、今度はランプ肉だぜ。」

見澤
「うぐ……。」

シュラスケーロ
「兄弟、スペアリブもいくぜ。」

見澤
「ぎ……ギブアッ……(パネルに手を伸ばす」

シュラスケーロ
「(その手を遮りながら)
もう一切れくらいいけるだろ?兄弟。」

───────


見澤
「正に酒池肉林。まるで肉のわんこ蕎麦のように
焼き立てシュラスコを堪能したな……ヒーーーーーーーッ!!!!って言いながらな。」

見澤
「また……シュラスコ……行きてェなァ……。」



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