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【おもろいやん!日比谷Bar】第14話 実行委員長は辛かった

毎度お世話になっております、八木高司です。

日比谷Barのカクテルコンペティションは毎年8月に実施します。
なぜこの時期かと言われますと、やはり比較的落ち着いた時期だからなんでしょうか。
お盆が明けて、結婚式などのイベントも少なく、予約も入りづらい最終日曜日が多いような気がします。
そんな我らの第7回カクテルコンペティション目前・・・

今回のコンセプトは「下剋上」。
今までは先輩(ベテラン)たちが上位を独占してきましたので、若手が優位になるルールを導入しようとしました。
まずは優勝候補の方々を前半に出場させよう。
前半戦の競技採点が厳しめになる傾向だったので、そこにぶつければ後半の若手にもチャンスがある。
さらに今までやったことがない上位5名による決勝戦を設けて、簡単に優勝者は決まらないようにしました。
決勝戦は即興でオリジナルカクテルを作るというもの。
くじ引きで課題のお酒を選んで、他の材料は会場にいる他のスタッフから借りて作るという変則ルール。
このルールを導入するだけで、先輩方からはいろいろ文句を言われた様な気がします。

そして競技を審査頂く方をお呼びしないといけません。
毎回、著名なバーテンダーをお招きして、審査委員長を担って頂いています。
そこで当時銀座で大活躍されていた「テンダー」の上田和夫さんにお願いすることにしました。
弊社代表との関係性がありましたので、ご挨拶に伺いますと、快く(多分)お引き受けくださいました。

月日は流れ、準備に明け暮れているうちに大会当日を迎えます。
大会運営は実行委員が中心に行いますが、それでは足りませんので他の先輩方にも手伝って頂きます。
しかし私は大会の司会者をやることになり、運営の方は全然見れない。
そして私の司会進行がグダグダ。
ウケを狙いに行くと外し、滑り、コケるという3拍子揃った悪循環。
途中、弊社代表からの厳しい伝言とメモが。
競技しているスタッフは盛り上がっていますが、司会の私は逃げ出したくなる状況になっておりました。
そんな状態なのに、司会者の私も出場したので、本当にバタバタ。

そんなコンペティションもなんとか終わり、表彰式と閉会式になりました。
当時はまだまだ質素な内容で、お客様を会場にお呼びしておりません。
日比谷Barやスタッフの関係者だけがギャラリーでした。
身内だけのアットホームな?大会です。
第7回カクテルコンペティションの優勝者は、現在も在籍している小手森さんでした。
決勝のパフォーマンス(笑あり)が審査に大きく作用したように思います。
今は地味なフリをしていますが、当時はかなりのエンターテイナー。
表彰式も盛り上げてましたね。
ところが私は閉会式の挨拶で、自分の不甲斐なさに号泣することしか出来ない有様でした。

閉会式が終わると、スタッフ全員で祝賀会。
飲み過ぎて、全然覚えてないですが、見窄らしい裸体にジャケットを羽織って司会をしている社員が残っていました。



さらに身内だけで2次会に向かいました。
某カラオケボックスで騒ぎ過ぎて、余分なお金を支払って帰ったように思います。
その支払いを値切っていた先輩の姿は明確に覚えております。
カッコいい・・・


自分で立候補して、無茶なコンセプトに、無茶な大会内容でしたが、なんとか終わらせることができました。
自分の中では一区切り、次は店長を目指してやっていくぞ!という勢いでしたが。
その機会は想像したより早く訪れることに・・・

今日はここまで。





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