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【おもろいやん!日比谷Bar】第15話 店長へと繋がる

毎度お世話になっております、八木高司です。

あくまで当時の事情ですが、カクテルコンペの実行委員長をやることで認められて店長になるという道筋がありました。
私の先輩方はそうやって店長の職位を手に入れていた。
しかし、当時は日比谷Barの出店ラッシュ。1年に3店舗オープンするのが普通になってきました。
コンペは1年に1回しかないのですから、実行委員長をやったスタッフだけでは足りませんよね。
そんな事情もあったんでしょうけど。。。

あのカクテルコンペティションが終わってからは、平和?な日常が戻ってきました。
ちょうどその頃、人事異動があり有楽町店のT中店長が本店に、有楽町店には新宿店からM宅さんが異動してきました。
このM宅店長という人は、お酒を飲みに行くのが好きな方で、いろいろ連れて行って頂きました。
日比谷Barで関わってきた人の中では少し色の違う人でした。
とはいえ前任者同様、営業中は我々の好きなようにやらせてもらえていたように思います。

当時の有楽町店は少々クセのある人間が多く、山梨からやってきたなんちゃってアベちゃんことK木くんや、寿司屋の息子なのに魚が食えないK藤くん、なぜか愛媛から日比谷Barに来てしまったS波くん、またなぜか大阪から日比谷Barに来てしまったI守くんなど、店長としては扱いやすいとは言えないメンバーが多かった(今はみんな偉い人になってますねぇ)。
それでも売上は徐々に伸ばすような状態で盛り上がっておりました。

そんなある時、小手森スーパーバイザーから、店長するならどこのお店がいいですか?
と銀座の3店舗を提示されました。
好きなお店を選んで良いとおっしゃるではありませんか(おそらく希望は聞く程度だったと思いますが)。
ついに店長という職位が具体的になって来ました。
すぐに返答せずに、ちょっと考えました。
どこにすれば、自分が輝けるのか?楽しく仕事ができるのか?

提示されたのは、銀座1号店、銀座2号店、銀座4号店。
この中で一番売上を作っていたのは、1号店。
こじんまりとバーカウンターがカッコいいのは、2号店。
売上が伸びずに悩み、カウンター席がなく、テーブルだけのそこそこ広めのバーが、4号店でした。



こういう時に私が選んだのは、一番売上がしんどかった4号店。
ここなら、有楽町店と同じことをやっていれば売上を作れるだろう。
前任者は遅刻で有名な店長だった。
だからこそ、自分がちゃんとやれば・・・という浅い考えでした。



元々は居酒屋からスタートした私ですから、バーカウンターが無くても接客は問題なくできるし、顧客獲得できて当然です。
キッチンには本格的な料理を作れるスタッフもいたから、食事利用のお客さんを増やすことが可能だ。
個室も完備しており、お篭りパーティーなんてのもいける。
前任の店長はバー色の強い方だったので、もう少しカジュアル色を盛り込めばいけるでしょう?
なーんて軽く考えてました。

これ以上売上が悪くなることはない!右肩上がりは間違いない!!

そんな簡単な話はないのですが、この後のことは想像がついてません。
今日はここまで。






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