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【おもろいやん!日比谷Bar】第17話 起死回生の1発

毎度お世話になっております、八木高司です。

店長就任早々、2回も売上ゼロを出してしまいました。
当時の日比谷Bar、結構いろんなことをやってました。
特に周年フェアの際は、1杯100円でドリンクを提供するようなこともやってました。
生ビール、ジントニック、モスコミュール、烏龍茶など5品ぐらいだったかな。
3日間限定でやったりしましたが、その時はめちゃくちゃ忙しい。
そのフェアが終わるとクタクタ。
その反動で次の日から暇になるようなこともありました。

100円フェアは嫌だという先輩たちが考えたフェアがドリンク半額や全品半額フェアでした。
これも今考えたらしんどいフェアなんですが、それでも10杯売れても1000円にしかならないフェアよりも%割引の方が売り上げを伸ばせるチャンスはある。
100円フェアはほとんどのお客様がそれしか注文しませんが、半額の場合は値段の高い商品も売れることがあります。
そこで私もこの作戦に乗っかって、集客が一番弱い月曜日に絞ったフェアをやろうと決めます。
それが所謂「VIVAマンデー」だったのです。
ちなみにこの「VIVAマンデー」というネーミング、池野くんが思いついた「VIVA」を採用しました。
ちょっとダサいって感じに。

毎週月曜日は半額っていうことが認知されれば、リピーターも増えるし、来店頻度も高まるかもしれない。
他の日比谷Barから流れてくるお客様もいらっしゃるかもしれない。
その時に割引だけの店だと思われないように工夫しようと考えた。
お通しは伝統的なレシピで1品提供していたが、お皿をお猪口に変えて2品した。
2品と言っても野菜系1品と肉か魚を使ったもの1品にした。
さらにお会計の際に、焼肉屋さんのようにガムやアメを渡そうと考えたが、それだけでは面白くない。
お菓子の問屋さんに行って、昔からある駄菓子を買ってきてそれをお客様に選んでもらう形式にした。
その他、他の日比谷Barが置かないようなワインを取り揃えるなど独自化路線に踏み切った。

その「VIVAマンデー」、そんなに早く結果は出なかったが、翌月あたりから徐々に客数が増える。
今まで見たことがないお客様が増えてきたのだ。
全店長が揃えていた価格高めの在庫アイテムも半額にしたら売りやすい。
いつも召し上がる商品の1ランク上を試しませんか?というようなセールストークで販売して行きました。
今まで暇で暇でしょうがなかった月曜日が多少賑やかになってきました。
一時期の危機は脱出したように思えましたが、次に来るのはスタッフの人材危機でした。

そうこうしていくうちに、
イケメンのやっちーとお喋り好きで大柄のイトーちゃんが辞めます。
あと女性スタッフのK田さんも。
それでも女性スタッフ2名は新加入していた。
残るスタッフのイケダがその女性スタッフをトレーニングしていたが、池野くんは銀座2号店との行き来だったので困った。
その次にチャラいY田ともう一人イケメンがいたか。
さらにK林、Tら、E原、と新人スタッフが続々と入ってくる。
この時期になるとずっと新人研修をしているような感じになっていたが、私ではなく池野くんがやっていたような・・・
一緒に働くようになったスタッフなので、つまらなくなって辞めるような事態になってはいけない。
そしてみんな飲み会好き。
誰かの誕生日だの、売上が達成しただの何かしらの理由をみつけて、飲み会をやれるような状況になりました。


とにかくいろいろありすぎて、記憶が定かではないかもしれないが、その間にも様々な出来事があったのです。
それはまた次回のお話。

今日はここまで。





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