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【おもろいやん!日比谷Bar】第8話 店長降格

どうもお世話になっております、八木高司です。

やっとバーの店長まで辿り着いたのに、
お客さんは来ないし、マスターとは揉めるし…

悔しいやら、情けないやら、、、
マスターと喧嘩になったことに納得がいかない。

当時は相談する人がいなかった。

職場の同僚とは話したが、
全くスッキリしなかった。

その場に居たアルバイトスタッフも、
対応に困り果てていた。

事件後の私は「Bar a base」の店長を下ろされて、
一風のイチスタッフに戻った。

こうなると仕事は全然面白くない(甘いこと言ってます)。

なぜこんなことになったか意味が分からない、
全部自分が悪いのか?

そんな時にも相談に乗ってくれたのは、
日比谷Barの先生であったO野寺さんだった。

諸事情により詳しい話はできなかったが、
何となく察してくれた。

これから先のことも相談したが、
解決策はなかった。

それでもO野寺さんは軽く言ってくれた。
「まぁ、困ったらウチに来れば?」

おおっと・・・そういう手もあったな。

ちょうど実家に帰る機会があったので、
両親に現在の職場を辞めることを報告。

次の仕事を心配していたが、
まだ決まっていないが安心させるように説いた。

そこから東京に戻り、
直ぐマスターに退職を願い出た。

マスターも想像していたのか、あっさりと承諾。

次はどうするの?なんて言葉は無かった(嫌われたなぁ)。。。

もう気持ちは固まり、行き先は決まっていた。
「O野寺さん、日比谷Barで働かせてください!」

勢いよく電話で伝えたが、
正直なところO野寺さんは困っていたようだ。

「本当に来たいの?」

アドバイス通り動いたつもりでしたが、
これは働くことはできないかもと感じた。

O野寺さんは上司にあたるK村部長に相談してくれた。

しかしこのK村部長は、
辞めた会社のマスターと仲が良かった。

やはり知り合いのお店に移籍するのは難しいのか。

黒電話

それから連絡があり、
日比谷Barの社長が渋谷店に来て
面接をしてもらうことになった。

今まで日比谷Barの社長とは直接話をしたことがない。

カクテルコンペの際に見かけことはあるが、
とにかく緊張しながらお店で待っていた。

到着した社長は、
直ぐ近くの喫茶店に行って話をしようということになった。

渋谷茶店

(当時は喫茶店だったはずなんですけど・・・)



喫茶店に入りコーヒーを2つ注文。
どんなことを聞かれるのだろう?

もちろん社長は日比谷BarのOBだったマスターの下で働いていたことを知っている。

その時聞かれたことは一つ
「勉強はしてるか?」

えー、なんて答えたら良いか?分からない。

カッコつけても嘘がバレるから、
ストレートにしていませんと答えた(本当にしていなかったけど)。

勉強って何の勉強していれば良いか分からないし、
カクテルの勉強もあまりしていないなと自覚していた。

そこからは社長の話が1時間ほど続いた。

私の顔色が悪かったのか、
社長は1杯飲みに行こう!と言ってくれた。

直ぐ近所にあった「東京ハイボール」というお店。

あとで聞いたら、ここの経営者の方は社長の仲間だった。
そこでも1時間程社長の話を聞いた。

「とにかく勉強しなさい!」
それしか憶えていない。
ひたすら勉強しなさいと言われたことだけが今でも残っている。
このあと何年もかけて「勉強しなさい」という言葉の意味を理解していくことに…

今日はここまで。





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